本日(2019年5月28日)、フランス大使館にて、「フランス映画祭2019 横浜」ラインアップ発表記者会見を行いました。フランス映画祭代表団・団長はクロード・ルルーシュ監督に決定。今年のフェスティバル・ミューズの中谷美紀さんが、流暢なフランス語と日本語でご挨拶を行い、ユニフランス代表のイザベル・ジョルダーノからは、映画祭のラインアップや見どころの紹介がありました。
【登壇者】ローラン・ピック(駐日フランス大使)、林文子(横浜市長)、中谷美紀(フェスティバル・ミューズ)、川口均(日産自動車株式会社 副社長 チーフサステナビリティオフィサー)、イザベル・ジョルダーノ(ユニフランス代表)
ローラン・ピック大使:
今年は27回目のフランス映画祭。昨年から横浜に戻って開催し、13000人ものお客様にお越しいただいて大成功となりました。ユニフランス70周年、横浜・リヨン姉妹都市提携60周年という記念の年でもあります。日仏の関係性をフランス映画祭で発展させ、映画が友情の橋渡しとなり、内容豊かなものになることを願っております。
林文子市長:

そして、今年の映画祭に華を添えてくださるフェスティバル・ミューズを紹介させていただきます。凛とした美しさと優しさ、その胸に秘めた情熱、素晴らしい舞台女優として、映画女優として、そしてテレビに大活躍の方です。芸術や文化にも造詣の深い、中谷美紀さんです!
中谷美紀さん:(フランス語、日本語でご挨拶)

川口均副社長:

私世代で考えると、映画は青春や人生において意味のあるものです。私の青春時代はハリウッド映画ではなくて、まさにフランス映画が青春そのものでした。アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』、『男と女』、カトリーヌ・ドヌーブの『昼顔』、『個人教授』・・・またレイモン・ルフェールの『白い恋人たち』のように音楽と映画が、心に深くしみわたるものでした。まるで印象派の絵画のように感じています。そんなフランス映画祭をサポートできるのは光栄なことです。
イザベル・ジョルダーノ代表:

今年の上映作品のテーマは3つです。1つ目は「パリの街」。光の街であり影もある。『アマンダと僕』『ディリリとパリの時間旅行』の2つです。
第2のテーマは「女性の視線」で現代社会をみること。『愛しのベイビー』『カブールのツバメ』の2つです。
第3のテーマは「見捨てられた人々の報復」です。『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』『崖っぷちの女たち』『社会の片隅で』『シノニムズ』です。
今回はミシェル・ルグランとフランシス・レイの追悼イベントも行います。以前、ミシェル・ルグランと話す機会があったのですが、どれほど日本が好きかを語ってくれたので「いつかフランス映画祭にきてほしい」と思っていましたが、残念ながら亡くなってしまいました。フランシス・レイは世界中で愛された音楽家で『男と女』でも知られています。
彼らの音楽はフランスの芸術の力がどれだけ大きいかを伝えてくれました。その演奏を担当するのは、慶応義塾大学 ライト・ミュージック・ソサイェティの皆さんです。若い人たちがつないでくれることを嬉しく思います。
今年のフランス代表団・団長は、クロード・ルルーシュ監督が務めます。彼は若い世代やあらゆるものに対してのゴッドファーザー的な立場です。カンヌ映画祭でお会いしましたが、公式のパーティなどにはいかず、小さな上映会で若い世代の映画を観ていました。ぜひ、若い人たちにクロード・ルルーシュ監督の言葉を聞いてほしいと思っています。
その後、Q&Aにて中谷美紀さんに「どんな映画が好きか」という質問が。

中谷美紀さん:10代のころからフランス映画が大好きでした。川口副社長もおっしゃっていましたが、フランス映画が私の青春でした。『気狂いピエロ』『勝手にしやがれ』『大人はわかってくれない』や、クロード・ルルーシュ監督の『男と女』『白い恋人たち』『愛と哀しみのボレロ』など。光と影を大切にとらえ、人々の人生をつぶさに見つめ、弱者にまなざしを向け、ピリッとした笑いもあるのがフランス映画だと思います。
全作品ラインアップ、上映スケジュール、来日ゲストが発表となりました。
明日5/29(水)よりチケット販売を開始致します。
詳細はチケットページをご確認下さい。