トスカ

情熱的な歌姫と恋人の画家が、動乱の時代の中で巻き込まれる悲劇を描く。イタリアオペラの代表的作品、プッチーニの『トスカ』の完全映画化。

1800年、ナポレオンのイタリア遠征で揺らぐローマ。脱獄してきた国事犯アンジェロッティ(マウリツィオ・ムラーロ)は礼拝堂に身を隠していた。同じ場所では、画家カヴァラドッシ(ロベルト・アラーニャ)がマリア像を制作している。二人が去ったあと、アンジェロッティを追ってきた警視総監スカルピア(ルッジェーロ・ライモンディ)が登場。来合せたカヴァラドッシの恋人の歌姫、トスカ(アンジェラ・ゲオルギュー)から事情を探ろうとする。やがてスカルピアはカヴァラドッシを連行し、拷問。それを目の前にしたトスカは彼の悲鳴に耐え切れず、アンジェロッティの隠れ場所を洩らしてしまう。その時、ナポレオン侵攻の報が入り、カヴァラドッシは勇躍し、投獄。トスカは襲いかかるスカルピアをナイフで刺し殺す。まもなく死刑が決まるカヴァラドッシ。トスカはこれは一芝居打つつもりであり、形式だけの処刑であることを彼に告げる。ところがカヴァラドッシは、本当に処刑されてしまった。気が動転して泣き崩れたトスカは、スカルピアの死体を発見した部下たちに捕らえそうになり、屋上から身を投げるのだった。


映画情報

邦題:トスカ
原題:Tosca

監督:ブノワ・ジャコ
出演:アンジェラ・ゲオルギュー、ロベルト・アラーニャ、ルッジェロ・ライモンディ、マウリツィオ・ムラーロ

2001年/126分/フランス・ドイツ・イタリア・イギリス
配給:アルシネテラン
2002年10月12日公開