危険なプロット

個人授業は、いつしか息詰まる心理戦に変わる――。
フランソワ・オゾン監督史上、最高傑作、ついに日本解禁。

かつて作家を志していたジェルマンは、今は高校で国語の教師をしていた。凡庸な生徒たちの作文の採点に辟易していたとき、才気あふれるクロードの文章に心をつかまれる。それは、あるクラスメイトとその家族を皮肉な視点で綴ったものだが、羨望とも嫉妬ともつかない感情に満ちた文章に、ジェルマンは危険を感じ取りながらも文章の才能に魅せられ、クロードに小説の書き方を手ほどきしていく。やがて才能を開花させたクロードの書く文章は、次第にエスカレートして行き・・・。若き作家と教師の個人授業は、いつしか息詰まる心理戦に変わっていく。
第60回サン・セバスチャン国際映画祭で最優秀作品賞と最優秀脚本賞をダブル受賞、第37回トロント国際映画祭では国際映画批評家連盟賞を受賞するなど、ますます国際的に評価が高まっているフランソワ・オゾンのスリリングな最新作。フランスを代表する名優ファブリス・ルキーニと、これが本格的なデビューながら一歩も引かないエルンスト・ウンハウワーとの手に汗握る駆け引きに、一瞬たりとも目が離せない。


映画情報

邦題:危険なプロット
原題:Dans la maison

監督:フランソワ・オゾン
出演:ファブリス・ルキーニ、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・セニエ、ドゥニ・メノーシェ、エルンスト・ウンハウワー、バスティアン・ウゲット

2012年/フランス/105分/ビスタ/5.1ch
配給:キノフィルムズ
2013年秋、ヒューマントラストシネマ有楽町、Bunkamura ル・シネマ他 全国順次公開

© 2012 Mandarin Cinéma - Mars Films - France 2 Cinéma - Foz

★2012年 サン・セバスチャン国際映画祭 最優秀作品賞&最優秀脚本賞
★2012年 トロント国際映画祭 国際映画批評家連盟賞