ラクダと針の穴

莫大な遺産を相続することになったフェデリカ。ところが、それが障害となって彼女に日常はすべてぎくしゃくしたものに……。フランスを代表する女優でもあるヴァリレア・ブルーニ=テデスキの初監督・主演作品。チャーミングで軽やかで、そしてアイロニカルでメランコリック。フランス映画の新しい断面を見せた注目作!

フェデリーカは裕福、それも裕福すぎる…。この特権に縛られ、家庭を築きたいという婚約者の期待、昔の恋人の予期せぬカムバック、現実から切り離された家族との争い、といった日常に大人としてうまく対処できず、おまけに父親の死が宣告されて動揺している。
近々やってくる遺産、周りの人間とのもつれた関係、しつこく付きまとう罪悪感の重圧にあえぐフェデリーカは、想像の世界に心の支えを見出そうとする。現実が完璧で素晴らしいものになる、白昼夢。


映画情報

邦題:ラクダと針の穴
原題:il est plus facile pour un chameau...

監督:バレリア・ブルーニ=テデスキ
出演:バレリア・ブルーニ=テデスキ、ジャン=ユーグ・アングラード、キアラ・マストロヤンニ

2002年/105分/フランス・イタリア