いつか会える

カンヌ映画祭「ある視点」部門出品作品でもあり、シンプルな男女の仲を描いた作品

恋人の「じゃあ、またすぐに!」という言葉を聞いて電話を切った彼女はその瞬間、自分でもそうとは知らず、今まで全く思いもしなかったことを心の奥底で知った。彼女の愛するこの男性、このどこでもない国のプリンスが、実はならず者であるということ、ちょうど強盗を働いてきたばかりで、殺人まで犯したということを。 時代は70年代。彼女は19歳。そしてまさに「すぐに!」、あたかも白昼夢のように、父親のアパルトマンの堅苦しい空間――長い廊下、瀟洒な界隈――から、逃走につぐ逃走の世界、スペインからモロッコ、ギリシャへと連なる世界地図へと、頭から飛び込んで行った。堅実な若い娘の人生から、恐らく――それが吉と出るにしろ凶と出るにしろ――彼女がずっと望んでいた彼女自身の人生へと……。


映画情報

邦題:いつか会える
原題:À tout de suite

監督:ブノワ・ジャコ
出演:イジルド・ル・ベスコ、オウアシニ・エンバレク、ニコラ・デュヴォシェル

2004年/95分/フランス/白黒