銀幕のメモワール

第2次大戦と共に消息を絶った銀幕スターの恋人の記憶を描いたラヴ・ストーリー

25歳の映画監督サム(ブノワ・マジメル)は、第2次大戦時に消息不明となった伝説の銀幕スター、シルヴァン・マルソー(サガモア・ステヴナン)の生涯をドキュメンタリーにする企画を立てる。サムは、シルヴァンの恋人だった老婦人リザ(ジャンヌ・モロー)を訪ね、過去を語りたがらない彼女に熱意で口を開かせる。結核によりサナトリウムで療養していた若き日のリザ(マリオン・コティヤール)は、映画の撮影で訪れていたシルヴァンと恋におちた。やがて第2次大戦が勃発。フランス全土がドイツに占領され、ナチのユダヤ人狩りが始まった。ユダヤ人のシルヴァンは捕虜収容所を抜け出すが、やがてドイツ軍に連行されてしまう。そしてリザは、ユダヤ人たちの逃亡計画を密告した女を、枕で窒息死させてしまった。つらい思い出をたどりながら、リザは次第にシルヴァンとサムを重ね合わせていることに気づく。一方、サムも自らのアイデンティティを見つめ直し、戦時下にナチの粛正で孤児となり今は余命いくばくもない父(ミシェル・ジョナズ)を映画に出演させることを決意するのだった。


映画情報

邦題:銀幕のメモワール
原題:Lisa

監督:ピエール・グランブラ
出演:ブノワ・マジメル、ジャンヌ・モロー、マリオン・コティヤール

2001年/109分/フランス
配給:ギャガ・コミュニケーションズ
2003年2月8日公開
フランス映画祭公開タイトル:リザ