３５歳とサムシング

幼なじみのジュリエット、フロロンス、マリー。マリーは公営病院の医師。真面目で、優しくておもしろいが稼ぎのないのが最大の欠点の画家、ピエールと結婚して8年になる。マリーは完璧な女（母であり仕事のプロで素晴らしい女友達であること）になるよう努力しているが、ある日全てに嫌気が差してしまう。
フロロンスは意志が強く横柄な会社社長のジュリアンと結婚し、ルドヴィックという息子がいる。長年広告会社で目立たず臆病そうに編集をしていた彼女は、ついにカリギュラというあだ名の個性的な社長から、予算を預かる責任を任される。これで万事順調のはずだが…。
ジュリエットは弁護士だが日々の生活は苦しい。客の支払いも稀であれば、愛する男を見つけるのもままならない、と彼女は思っている。
都会の生活の中で仕事と私生活に振り回される3人だが、定期的に会って包み隠すことなく話し合い、日常生活にめりはりを付けている。いやおうなく気付かされること：35歳になると、理想は色あせ、現実が前面に押し出される。それはさておき、人生泣いているよりは笑っているほうが良い。